スマホ超初心者のための用語、使い方解説|シニア世代向け!デジタル悩みをわかりやすく解消
パソコンやスマートフォンといったデジタルをいざ使い始めようと思っても、そもそも電源の入れ方からわからない…という人も。超初心者が悩みがちなあれやこれやを、わかりやすく解説します!
身近なものにたとえてデジタル用語を解説 スマホで使う指動作の説明集
シニアこそマスターしたいスマホの活用術
「最近は、若い人でもパソコンやスマホの扱い方をわかっていない人が多いです。デジタル用語はカタカナが多いためか、用語の説明を聞くだけで拒否反応を起こす人も多いので、身近なものにたとえて、仕組みを説明するようにしています」
たとえば、アプリを説明する場合、「OSにインストールするソフトウェア」などと説明されても、インストールもソフトウェアもわからない人が多い。
「そこでイメージしやすいように『スマホやタブレットを車だとすると、アプリはカーナビやカーラジオのようなもの。使えると便利になるんです』と説明すると理解してもらえます」
【Q1】アカウントって何ですか?
【A】銀行の口座番号のようなもの。
「銀行でお金を出し入れする時の口座番号にあたるのが、デジタルでのアカウント。パスワードは、キャッシュカードの暗証番号のようなものです」(近藤さん)
【Q2】スマホの電源の入れ方、切り方がわかりません。
【A】電源ボタンを軽く押しただけでは、入れたり、切ったりはできない。
映画館などで「電源をお切りください」とアナウンスがあって、電源を切ったつもりなのに鳴ってしまう。これは、完全に切れていないためだ。
「画面が暗くなったから電源が切れていると勘違いしている人もいますが、それはスリープといって、使っていない時に、一時的にスマホが休んでいる状態で仮眠のようなもの。仮眠中に声をかけられると、すぐに起きてしまいますよね?それと同じです」
電源ボタンは機種によって違うが、たいていはスマホ本体の右上あたりについている。ただし、これを軽く押しただけでは電源は切れない。
「画面が暗くなっていても、指で画面や電源ボタンに触れただけで、画面が明るくなれば切れていない証拠。電源ボタンを長押ししないと電源は切れません」
画面上に「電源オフ」と出たら、その部分を“スワイプ”するか、“タップ”する(詳しい用語説明は以下に記載)。また、電源を入れる際も電源ボタンを長押しすればいい。
iPhone X(アイフォン テン)以降の端末の電源ボタン位置を記した画像
iPhone X(アイフォン テン)以降の端末(※)の場合は、右の側面にあるボタンと左側面のボタン(上下いずれでもOK)を長押しすると電源が切れる。電源を入れる時は、右側のボタンのみを長く押そう
主なAndroid(アンドロイド)端末の電源マークを表示させた画像
Android(アンドロイド)端末は機種によって電源ボタンの位置は違うが、たいていは上か右の側面についている。そのボタンを長押しすると画面右のようなマークが出てくるので、いちばん上の電源マークを押す
【Q3】Wi-Fi(ワイ ファイ)って何ですか?
【A】見えない電波で、電話の親機と子機をつなぐ回線のようなもの。
「家の電話で親機と子機は電話線でつながっていないのに、電話がかかってきたら同時に鳴りますよね。あれは見えない電波が信号を出しているからなんです。Wi-Fiも同じ。見えない電波の信号でパソコンやスマホがインターネットにつながるようになっているのです」
Wi-Fiは、自宅だけでなくカフェ、レストラン、駅などでも利用できる。左のようなマークがあるところが目印だ。
WI-Fiのマーク
このマークがあるところはWi-Fiが使える
【Q4】Safari(サファリ)って何ですか?
【A】インターネットを見るためのアプリ。
「Safariはアップルが開発したインターネットを閲覧するためのものでiPhoneやiPad(アイパッド)、Mac(マック)についており、方位磁石のようなマークをしています」
これを押すとインターネットに接続され、検索窓と呼ばれる枠に調べたい単語を入れると検索できる。
「Android(アンドロイド)端末では、Google Chrome(グーグルクローム)というアプリがついており、こちらではSafariと同様に調べたい単語を検索できます」
【Q5】機内モードとマナーモードの違いは?
【A】「マナーモードは音が鳴らない機能で、電波は受信しているため、メールやLINE、電話の着信などができます。一方、機内モードは、飛行機で移動中スマホなどが電波を発信すると計器などに影響が出るため、電波を遮断している状態です」(近藤さん)
【Q6】App Store(アップ ストア)の上に数字が表示されるんですが…。
【A】そのアプリを使いやすくするために、更新しましょうというサイン。
「アプリを作った人が、動作に不具合などが生じた時に改善をしたり、より使いやすくするために改良を重ねています。それを更新(「アップデート」という)することで、より使いやすくなるのです」
ただし、Wi-Fiにつながっていないとアップデートできないものもあるので注意を。 また、メールやLINEなどのアイコン上にも数字が表示されることがある。これはメッセージが届いた合図。未読のメッセージを読めば、数字は減っていく。
【Q7】画面の文字が小さすぎて読めない!
【A】「設定」で変えられる。スマホは買った時の設定のままだと、文字が小さすぎて読みづらく感じることもある。
「まずは文字を太くするだけでも、読みやすくなりますよ」
iPhoneの場合、設定を開き、一般→アクセシビリティと進んで文字を太くするをオンにする。また文字の大きさ自体を変えたい場合は、設定→アクセシビリティ→さらに大きな文字をオンにし、見やすい大きさに文字を調整してみよう。
Android端末の場合は、設定→ディスプレイ→文字フォント設定と進み、フォントサイズから「大」か「特大」を選択する。
これでメールやLINEほか、各種メッセージ、ウエブサイト、メモなどのスマホの文字が大きく見えるようになる。また小さくする時もiPhone、Androidともに同様の手順で、小さい文字を選択すればOK。
【Q8】画面ロックとセキュリティってやる必要あるの?
【A】自分以外の人に迷惑をかけないためにもやるべきです。
「画面ロックは、外出する際、家に鍵をかけるようなもの。スマホを落とした時など、鍵がかかっていないと登録されている電話番号やメールアドレスなどが悪用される可能性があります。ロックは設定しておきましょう」
また、偽メールを装ってウイルスをばら撒いて、端末から個人情報を盗み見しようとする悪質な人がいるので、セキュリティーアプリも入れておきましょう。セキュリティーアプリは怪しい人を見たら、吠えて知らせる番犬のような存在です」
【Q9】メールとショートメッセージの違いって?
【A】NTTドコモの「@docomo.ne.jp」や、auの「@ezweb.ne.jp」、ソフトバンクモバイルの「@softbank.ne.jp」のように携帯電話会社のローマ字表記がついたものはキャリアメールと呼ぶ。
一方、ショートメッセージはメールアドレスを知らなくても、電話番号を宛先にすれば全角で70文字程度までメッセージが送れるサービスのことを指す。
iPhoneやiPadを使っている人同士なら、iMessage(アイメッセージ)というショートメッセージが無料で使え、こちらはLINEのようにオリジナルスタンプも利用できる。
【Q10】ログインって何ですか?
【A】スマホやパソコンを使って、インターネットに接続し、買い物などのサービスを行うこと。
「たとえば、アマゾンや楽天などでインターネットショッピングをしたい時、名前、住所、連絡先、クレジットカード情報などの個人情報を登録します。さらに、その個人情報の画面に接続するためにメールアドレス、ID(アイディー)(※)、パスワードを登録します。次回買い物をする際などに、先に登録したメールアドレス(もしくはID)とパスワードを使って、個人情報の画面に接続することをログインといいます。これは、自分だけが中に入れる『ひらけごま』などの呪文を登録しておくようなものです」
パスワードは、他人に知られにくいものにしておこう。
※「ID」とは、身分証明書、身分を特定するものを指す。スマホやパソコンでは個人を識別する番号や記号を表す。
【Q11】スマホの画面が汚れてきたんですが、何で拭けばいいですか?
【A】メガネ拭きなどの柔らかい布で拭こう。
「スマホなどの画面が皮脂やファンデーションなどで汚れていると画面も見づらくなります。汚れたら、柔らかい布で拭きましょう」
柔らかい布でスマートフォンの表面を拭く画像
OKの拭き方
ただし、ティッシュペーパーは表面が粗い繊維でできているため、傷がつきやすいので避けた方が無難。また、いくら防水加工が施されているとはいえ、濡れた布などで拭くのも故障の原因になるので絶対に避けよう。
【Q12】スマホの動きが悪くなってしまった。
【A】時々、スマホの電源を切って再起動をしよう。
「スマホの使用中に、画面が固まったり、動きが悪くなったら、電源を切ります。上のQ2で紹介した方法で一度、電源を切り、再度電源を入れ直します。電源を切れば、ゴミが詰まった機械を掃除してきれいにするように、スマホの中で起こった不具合を解消することができます。定期的に電源を切ることによって、スムーズに動くようになることが多いですよ」(近藤さん)
それでも不具合が起きる場合は故障が考えられるので、スマホを購入した店舗に行って、相談しよう。
「スライドで電源オフ」スマホで使う指動作の説明集
スマホは指先ではなく、指の腹でやさしく画面に触れるのが基本だ。
・タップ…1本の指でトンと画面をさわる
・ダブルタップ…とんとんと画面を1本の指で2回タッチする
・スワイプ…1本の指で上下や左右に画面をなぞる
・ピンチイン/アウト…画面を2本の指で閉じたり、開いたりする
・タッチ&ホールド…画面に指を置いて長押しする。コピーや貼り付けの時に使う
シニアこそマスターしたいスマホの活用術
スマホの基本的な使い方を、もう一度おさらいすれば、さらに日常生活が便利になる。
【その1】メモ代わりに写真を撮る
バスや電車の時刻表など、いちいちメモを取るのが面倒なものは、スマホのカメラアプリで写真を撮って保存しておけば、あとで見返すことも可能になる。
また、買い物に行く時は冷蔵庫や野菜室の中身を写真に撮っておこう。何があって何が足りないかがひと目でわかり、「ピーマンがまだ半分残っていたのに、また買ってしまった…」などの無駄遣いを防げ、節約できる。
【その2】自撮りモードを使う
出先で髪の毛が乱れていないかチェックしたい時など、自撮りモードに切り替えると、手鏡代わりになる。
【その3】カメラ機能を拡大鏡代わりに使う
小さな文字が読みづらい時は、カメラでその部分を撮影し、撮った画像を拡大すると文字が大きく見える
【その4】時計アプリでうっかりもの忘れを防ぐ
スマホの時計アプリのアラームは1日何回でも設定できるので、目覚ましだけでなく、薬をのむ時間や出かける時間なども設定しておけば知らせてくれる。
またタイマー機能は、調理時に時間を計ったりするのにも便利。 世界各国の現在の時刻も世界時計で調べられるので、海外旅行時など渡航先の時間を設定しておけば、日本との時差も一目瞭然だ。
『スマホがあれば財布がなくてもOK』
「近い将来、スマホひとつあれば、支払い、振り込みがすべてでき、現金を持ち歩く必要がなくなる」
「銀行でも、アプリで現在の残高の確認やお金の出し入れ、振り込みもできるので、窓口やATMに行く回数が減っています。また、スマホにクレジットカード情報を登録しておけば、買い物もインターネットにつないで24時間いつでもできます。最近では神社のお賽銭もスマホで奉納できるようになっています」
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